日本茶 Q&A

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上 野 俊 輔
1961年生
茶審査技術6段
日本茶インストラクター
認定番号01−0030
日本茶アドバイザー
専任講師(歴史・インストラクション担当)


シンボルマーク

2002.10.12 あるイベントにて

日本茶インストラクターとは日本茶の普及及び茶文化の発展のために
NPO法人日本茶インストラクター協会が認定する資格者のことです


「日本茶Q&A」は昭文社「まっぷる・情報版 静岡」で紹介されました


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(有)伊久美園では商品をご注文された際、知りえたお客様の個人的な情報についてはこれを厳重に保管し、みだりに外部に漏らすことのないようにいたします。また日本茶Q&Aに質問を寄せられた方の情報についてはプレゼントの締切日(通常毎月末日)に抽選・賞品発送後、質問文以外の個人情報はこれを廃棄いたします

2000年6月17日 運営責任者 上野俊輔


お茶の淹れ方

Q 知り合いから玉露をいただいたのですが、入れ方がよくわかりません・・・・・

A 玉露というお茶は、少量を口に含み、舌の上で転がすようにしてその旨みを楽しむお茶です。そのために、如何にしてその旨みを引き出すかがおいしく入れるコツとなります。緑茶の旨み成分は比較的低い湯温で溶け出しますが、苦渋味の成分は比較的高い湯温でたくさん溶け出す性質があります。この温度差を利用して入れてみましょう。茶葉は1人分で約3g、3人分で10g程使いましょう、玉露は1人分がせいぜい15cc程です。茶葉が水分をかなり吸いますので3人分で60ccのお湯を十分に冷ましてから(目安としては45℃位)急須に入れて2〜3分待ってから入れてみてください。また、お茶に使うお湯は必ず一度沸騰させたものを使いましょう。


Q ほうじ茶は葉の大きさにより、入れ方を工夫すると、よりおいしく飲めるものなのですか? 

A ほうじ茶には茎茶を焙じたものや粉のものなどもありますが、基本的に葉の大きさによって入れ方が変わることはないと思います。ほうじ茶は多目の茶葉(1人3グラム)を熱湯ですばやく入れる(浸出時間は長くて40秒)のが一番いいと思います。作家の池波正太郎がある蕎麦屋に入ったら「ぬるいほうじ茶」が出てきて閉口したなんてことを書いています。ほうじ茶は熱々で!!


Q お茶の産地と水の相性について教えてください。 

A これについては私も不勉強ではっきりしたことが言えませんが、同じ水系の土壌で育った茶はその土地の水で入れるのが一番おいしいかもしれませんね。ただ、茶を入れるのに一番適しているのは硬水ではなく軟水であることはよく言われます。日本の場合は軟水ですから問題ないですが、ペットボトル入りのミネラウォーターを使う場合は外国産の硬水は避けた方が良いかもしれません。しかしエビアン(ヨーロッパの硬水)で入れた煎茶がおいしいという方もおられます、同じお茶でも水色が濃くは出ませんが一度お試しの程を・・・。


Q カテキンを最大限に引き出す理想的な入れ方を知りたい 

A 緑茶に含まれるカテキンを最も効率的に摂取するにはそのまま食べてしまうのが一番です。普通に入れる方法で理想的なものというのはこれといってないと思います。しかしお茶の種類のよってはカテキンの含有量に差があります。日光を遮って作られる玉露・抹茶に比べれば普通煎茶の方がカテキンを多く含んでいますし、ほうじ茶にはあまり含まれていません。


Q 日本茶はコーヒー等のようにブレンドして飲めないのですか? 

A 茶種を超えてのブレンド、たとえば玉露とほうじ茶のブレンド品というようなものはまず見かけません。しかしながら、産地が違うもの、たとえば静岡と鹿児島のブレンド(コーヒーのブレンドと同じです)などはよく行われます。小売店では年間を通じて同じ味、同じ香りのものを売りたいわけですから、ブレンド、日本茶の場合は合組み(ごうぐみ)といいますがよく行われます。また産地のブレンドだけではなく、くき茶に芽茶を混ぜて飲んだりもします。日本茶の世界もなかなかに奥が深いものです。個人的な見解ですが日本茶はブレンドすればするほどおいしくなると思っています。


Q 前は実家にいたものである程度良いお茶飲んでいました。一人暮らしをしてからあまり高いお茶を買えなくなりました。安いお茶をおいしく入れる方法、教えて下さい。 

A お茶の味は旨み、渋みが程よく調和されているものが良いとされています。この旨み、渋みを滋味といいますが、良質のお茶ほど旨みが強調され、渋みはまったくないのもいけませんがあまり感じないものです。緑茶の成分中、旨みの成分は比較的低い湯温で溶出し、渋み、苦味の成分であるカテキンなどは比較的高い湯温で溶出します。どちらも浸出時間が長くなれば、水溶性成分の100%が溶出しますが低めの湯温でサッと出せば、旨み成分が多くて、渋みの成分が少ないお茶が入れられるはずです。当社HPのお茶の入れ方にある浸出時間(50秒)ですと、安いお茶の場合渋くなりすぎるかもしれません。いずれにしましても湯冷ましを十分に行うことがおいしいお茶を入れる最大のポイントかもしれません。


Q よく熱すぎるお湯でお茶を入れると「焼ける」といいますが、そのときお茶はどのような状態になるのですか。また、冷茶のおいしい入れ方を教えてください。うまく緑色になりません。 

A 番茶(ほうじ茶や玄米茶も含む)は熱湯で淹れるのが一番ですが、普通煎茶などは熱湯で淹れますとカテキンの溶出がさかんになって渋みが強調され、旨み成分の溶出を隠してしまいます。冷茶をおいしく飲む方法ですが、濃い目に出したお茶(普通にお湯で淹れる)を氷をいっぱい入れたグラスに注ぐロックティー方式が個人的には一番だと思います。この場合、水色も鮮やかな色で出ると思います。急須で水出し煎茶を淹れる場合はたっぷり目の茶葉を使い、浸出時間は最低でも3分は待ってください。この場合は水色は透明感の強いものですが、旨み成分は水でじっくり淹すので強調されていると思います。


Q ティーバッグでもおいしく飲める方法がありましたら教えて下さい。 

A 市販されているTB(ティーバッグの略)でポピュラーなものは紙製のもの(紅茶によくあるタイプ)です。紙製のTBはナイロンシャーのTBに比べて浸出に時間がかかります。また仮に上等のお茶を使ったものでも急須で入れるように少し冷ましたお湯を使うと、あまりおいしくはありません。紙製のTBの場合は熱湯で浸出させ、よく振ってすぐ出すのが一番良く、ナイロンシャーの場合は少し冷ましたお湯で入れても良いのではないでしょうか。いずれにしましても茶葉が広がるには十分なスペースが必要ですので、TBを選ぶ際は内容のお茶はもちろん、できればナイロンシャー製でなおかつ三角錐状のピトレタイプのものがおすすめです。また出涸らしの始末が大変であるという理由でTBをお使いの場合は、急須で淹れるのが良いかと思います。


Q 缶入りの抹茶を買いました。インスタントのお茶のようにお湯で溶けると思ったのですが、あまり溶けずに底に溜まってしまいました。お茶会で見るようにして立てないと飲めないのでしょうか。家庭で手軽にできる抹茶の飲みかたがあったら教えてください。 

A 底に残るというのは抹茶の量にもよりますが抹茶はやはり茶筅で立てるのが一番だと思います。またお使いになる前に抹茶を篩っておくとダマになりにくくなります。ご家庭で気軽に抹茶を楽しむには暑い夏でしたらアイスクリームに振りかけたり、カキ氷にたっぷりとかければ宇治風味になります。エアコンで体が冷えるのでしたら砂糖を入れてマグカップで飲むのもいいと思います。なお、抹茶の保存は缶蓋をしっかり閉めビニール袋などに入れ冷蔵庫で保存しましょう。


Q 四季のうち、秋冬春はよくお茶を飲みますが、暑い夏は冷たい麦茶ばかり飲んでいます。夏に、お茶を美味しく飲む方法を教えて下さい。

A たしかに夏の代表的な飲み物といえば麦茶ですね。M様は夏以外は良くお茶をお飲みになるということなので煎茶のロックティーなどはいかがでしょうか?いつもより多目の煎茶を急須に入れ、少し冷ましたお湯を入れ1分待ちます。その間に水割用のグラスに氷を入れておきます。あとは急須からグラスにそのまま注ぐだけです。氷によって瞬間的に冷却されたお茶は夏にうってつけの飲み物です。


Q 美味しいお茶を頂くためには急須の種類などは別に関係はないのですか?

A 急須は淹れるお茶の種類と人数によって選びましょう。玉露や高級な煎茶は一度に多くの方に出すお茶ではありませんので小振りのものを選びましょう。一般的な煎茶はやや小振りか中振りのものを選び、番茶は大振りな急須、もしくは土瓶を使うと良いと思います。小振り、中振り、と説明していますが、目安としては急須の号数があります。2号とあれば300CCほどのお茶が入れられますが、これを中振りと見なすと良いでしょう。


Q 私はお抹茶が大好きなので、家でも頂くことが多いのですが、茶道の先生のお宅で頂く抹茶とでは、同じ抹茶を使っても 全く味が違うのです。先生は鉄釜のお湯だから美味しいのよ と言われますが、これは本当でしょうか? (確かに家ではやかんorポットのお湯を使っています)

A 鉄瓶の内側は酸化鉄でできているため沸かした湯には鉄分が溶出しています。お茶がまろやかになるのはお茶の渋みや苦味の成分であるタンニンと結合し苦味や渋みが抑えられるからだと思います。


Q 金属の網が張ってある急須は、お茶の味を変えてしまうと聞きましたが、本当でしょうか。しかしながら、網が張ってないと詰まってしまい大変注ぎにくいものです。詰まることなく、なお且つ、お茶の味を変えない急須とはどんなものでしょうか?

A 急須自体が金属で出来ているようなものを除けば、急須の網が金属であってもお茶の味にはさほど影響しないと思います。急須の網が陶製、磁器製のものもありますが、お茶が昔のものとは違って粉が多く出る深蒸し茶が出回っているためどうしても細かいメッシュが必要になります。したがって茶柱が立つこともほとんどなくなったわけです。金属の網は、塩素系漂白剤を使うことにより急須のさしに切れが戻ってきます(残臭に気をつけてください)。お手入れだけは欠かさない方が良いと思います。


Q 上質のお茶はぬるめのお湯でゆっくりと・・・とよくあるのですが上等のお茶を熱く飲みたいと思っています。やはり邪道なのでしょうか?

A 上等のお茶ほどカフェインが多く含まれています。たとえば、お忙しい仕事の最中、気分をリフレッシュするために上等な煎茶をカフェインが浸出し易い熱湯で淹れて飲むことは意味のあることだと思います。お茶は嗜好品です。いろいろな飲み方が合ってよいと思います。


Q もうすぐ新茶の季節ですね。おいしく入れたいのですが、何かアドバイスを!

A 新茶特有の香りというものがあります。香りの成分は揮発性ですから高い湯温で淹れるとすぐに飛んでしまいます。この香りを大事に淹れるにはやはりちゃんと湯冷ましにかけたお湯をつかって淹れるようにしましょう。深蒸し茶の場合はさほど湯温に気を使わなくても良いといわれていますが、ちょっと湯冷ましをかけてみましょう。トロリ感に香りもついてくると思います。それから浅蒸しでも深蒸しでも茶葉はたっぷり(あなたが思うよりもう少し多目に)使ってみましょう。でも、いつもたっぷり使っていると自負されている方はお止めくださいね。濃くなりすぎてせっかくの新茶がおいしくなくなります。


Q 日本茶を入れるのに、最適な温度を簡単に計る方法はありますか?

A 日本茶にはいろいろな茶の種類があります。どのような種類があるかは当社HPの「日本茶の種類」と「日本茶の淹れ方」をご参照願います。さてお茶を淹れる際に気を付けたいのはおっしゃるとおりその湯温です。一度沸騰させたお湯を茶種にあった湯温に湯冷まししなければなりません。そこで最も簡単なのはその茶種にあった茶器を使うことです。玉露の場合、かなり薄手の茶器を使います。煎茶も玉露ほどではないものの薄手の茶碗ですね。番茶は熱湯で淹れますのでかなり厚手の湯呑みになります。湯冷ましがあればそれを使うのも手ですが、適温を知るにはその茶器を湯冷まし代わりに使うのが簡単です。つまり湯冷まし代わりの茶器を手で持つことができたらそれが適温というわけです。なお、番茶に湯冷ましは必要ありません。


Q 主人が仕事に行くときに、ペットボトルのお茶を毎回買うのはもったいないので家でお茶をいれ、空のペットボトルにそれを入れて持っていくとだんだん苦くなってしまうので、イヤだと言います。どのようにしたら苦くならないのでしょうか?市販のペットボトルのお茶には、何か工夫があるのでしょうか。

A ご主人は水筒を持ってお仕事に行くのはいやでしょうか?もし大丈夫なようでしたら水筒にお湯だけ入れておき最初に飲むときにティーバッグのお茶を入れるというのはどうでしょうか?色や味が変化するのを少々遅らせることが出来ます。お茶をペットボトルや水筒等の容器にそのまま入れますとその時からお茶の成分が酸化しはじめて、色や味に変化が現れます。急須から淹れたお茶でも湯呑みの中でだんだんと変色していきますね。色や味が変わるだけで飲んでも差し支えありませんがその日のうちに飲み切るほうがよいと思います。そのほかには水出し煎茶にすれば、変色等がある程度抑えられます。これは低温で煎出するためお茶の成分の酸化を遅らせることができるためです。ペットボトルの緑茶飲料には酸化防止剤が添加されていますのでお茶の変化をが抑えられています。


Q 玉露と熱湯玉露の香りと味に、どのくらいの差があるのか分かりません。60度では茶がぬるく感じられ、もう少し熱い方が好きなのですが。

A 少し熱い玉露がお好みなようですね。淹れ方についてはどこでも一般的な玉露の淹れ方を解説しているだけですので、お好みで熱湯で淹れても全く問題はありません。熱湯玉露という茶種は存在しません。そのような名前で売られているお茶のほとんどは「かぶせ茶」といって玉露よりも簡易な栽培方法によるお茶のことです。とはいっても普通のお茶よりは手間がかかる分、価値があるお茶ではあります。玉露とかぶせ茶の違いはやはり低温で淹れてみてわかるのではないかと思います。玉露の方がやはり味に深みがあると思うのですが。また、かぶせ香というのは青海苔の香りに似たもので、香りを楽しむのでしたら、熱湯で淹れた方がより楽しむことが出来ます。


Q 一人分のお茶をおいしく淹れることができません。何かヒントは?

A 一人分のお茶を淹れるコツは急須から茶碗に注ぐ際に休みを入れることです。一人分を2〜3回に分けて注ぐ、つまり廻し注ぎの動作を入れる訳です。これをすることにより急須の中でお茶が揺すれ、ただ単にドリップするだけのお茶とは一味違ってきます。これは自分の経験で得たものですが、一度お試しください。ただし二煎目以降はあまりやらない方が良いでしょう。


Q 色々な急須を買いましたが、注ぎ口からの液ダレがあり満足出来ません(汚く見える)。注ぎ口の液ダレ防止方法は有りますか?

A 注ぎ口の形状にもよると思うのですが、当店の店先で使っている急須を見てみたところ、使用中のものにも液だれをしているものは見当たりませんでした。シンプルな形状の注ぎ口でしたら廻し注ぎをしてもそんなにたれないのではないでしょうか。注ぎ口が大きく開いているものなどは難しいと思います。また網やささめなども定期的にお手入れをすると注ぐ際のキレが良くなります。急須に溢れるほどの湯を入れるというのも液だれの原因になりますよね。それでもお茶がたれてしまったら布巾でその都度拭きましょう。

余談 急須を買ったとき、急須の注ぎ口にキャップが付いています。そのままお使いの方いませんか?あの透明なキャップは輸送時の破損防止のためについています。洗う時にも外さないで周りが黄色くなっていませんか?液だれよりも汚くて不衛生ですね。注ぐときに茶碗に当てて欠けることがないから便利だとお思いの方、気持ちをユッタリと持って注ぎましょう。茶碗には当りません。どうしてもという方には茶専門店で専用キャップを売っています。あまり薦めないけれど・・・

その後の補足 お茶がタレない急須について書かせていただきましたが、発行後「遊び尽くし日本茶をどうぞ」(小川誠二著 創森社)を読むと、良い急須とは、の記述が・・・・。いわく、注ぎ口はなるべく小さく、注ぎ口から急須の底までは長く、曲線を描いているものが望ましい、そうです。つまりザット出ず、なおかつカーブをしていれば緩やかにお茶が注がれ、お茶もあまりタレないということです。この本は大変分り易く、それでいて小川先生のポリシー(常茶のこころ?)が伝わってくるガイドブックです。


Q 日本茶はおいしく毎日飲んでいますが、季節によって入れる温度などが微妙に違うような気がします。暑いこの時期に美味しく飲むためにはどうしたらいいのでしょうか。

A 暑いときには冷たいものよりも熱いものを食べたり、飲んだりすることで飲食後の気分がスッキリすると言われます。今のように冷たい飲料があまりなかった昔では当たり前のことでした。熱湯で淹れた日本茶を飲むと、カフェインやカテキンの浸出が多くなり、眠気防止や食欲増進につながります。

熱湯で淹れるとお茶の渋味が増しますので後味がスッキリします。渋い味のお茶はまずいお茶の代表のように言われますが、暑い夏こそ渋くて熱いお茶を好む方は大勢いらっしゃいます。

熱くて渋味の多いお茶には番茶を淹れることをお薦めします。番茶とはほうじ茶や玄米茶、川柳、青柳などのお茶のことを言います。この中でほうじ茶にはカフェインがほとんど含まれていません。お茶を飲むと眠れなくなるという方にはほうじ茶がお薦めです。いずれにしても淹れるお茶の量はたっぷり使うようにしたいものです。

そうは言うものの、やっぱり夏には冷たいお茶が飲みたい方においしい淹れ方をひとつ。急須に通常より多目のお茶を入れます。次にその急須に臭いの付いていない氷を5分目まで入れます。時間はかかりますが氷がすべて融ける前が頃合い。ガラスの器に注ぎましょう。ちょっとおしゃれな冷茶の出来上がりです。お客様にお出しする際には2〜3時間前にご用意ください。急須の中の氷はなかなか融けません。2煎目は冷水で淹れても良いですし、お湯で淹れてもOKです。


Q お茶を作るとき水道水よりミネラルウォーターの方がおいしいというけどほんとですか?

A ミネラルウォーターにもさまざまな種類があり、硬度の違いでお茶の味をさまざまに変えます。日本茶の場合、軟水のミネラルウォーターならば大丈夫ですが、ヨーロッパの硬水になりますと味も水色(お茶の色)も淡白なものに感じられることがあります。ただ、硬水で淹れたお茶がおいしいと感じられるならば嗜好品ですからそれが良い悪いということはありません。

水道水でも、最近は浄水器を使われるご家庭が多いので、以前ほど敬遠することはないと思います。またお茶を淹れるお湯は必ず一度沸騰させたものを使います。水道水の塩素臭(カルキ臭)は沸騰させた状態で5分ほどそのままにすると除去できますし、健康に害のあるトリハロメタンも除去できます。


Q どれくらいの温度のお湯で入れたらいいのか。お茶の葉の種類によっても違うでしょうが、だいたいコレくらいなら大丈夫というような大まかな目安のようなものをしりたいと良く思います。

A これは最近の私の目安です(1〜2人分の淹れ方)。これを元にご自身の淹れ方を見つけてください。

玉  露   7g 50〜80cc  40〜50℃  120〜150秒
煎茶(上)  7g 80〜100cc 60℃      60〜90秒
煎茶(並)  8g 100〜180cc 70〜80℃ 50秒
深蒸し煎茶 6g 100〜180cc 70〜80℃ 40秒
ほうじ茶   10g 200〜300cc 100℃   30秒


Q 時間が経つとお茶の色が変色するのを防ぐ方法はないんでしょうか?

A お茶の煎出液は時間の経過とともに酸化し渇色に変化します。この変化は高温の湯で煎出すればするほど早くなります。さて、お茶を水で煎出し冷蔵庫で保存することで変色はかなり抑えられますが、長時間保存すれば同じことになります。
ペットボトルの緑茶飲料が開封後もある程度変色しないのは、酸化防止剤としてビタミンCが添加されているからです。


お茶と健康

Q 煎茶、番茶、ほうじ茶など日本茶と言っても色々種類がありますが、カフェインの量や健康効果(どのようなときに飲めばよいか?など)がわかれば知りたいと思います。 

A 緑茶の成分とその効能については現在でも様々な研究が進められています。緑茶の成分について簡単に説明しますと茶葉の含有成分のうち20〜30%が水溶性、つまり煎出液に含まれることになります。また、このうち一煎目で70〜80%、二煎目で80〜90%が溶け出すといわれていますので同じ茶葉で4度も5度もお茶を入れるのは効能面では無意味であるとおもいます。つまり、緑茶の成分を100%取りたいのであればそのまま食べるのが一番で、いわゆる「食べるお茶」が良いといわれるのはこの点にあります。さて、その成分の構成となりますと多岐にわたり複雑ですので、代表的なものカテキンとカフェインについて説明します。カテキンの効能については、抗酸化、抗がん、抗菌、血糖上昇抑制などがあります。カフェインの効能としては眠気防止、強心、利尿、代謝促進などがあります。そこで茶種によってその成分の構成比に違いがあるかとのお尋ねですが、番茶(ほうじ茶を含む)がこの二つの成分について含有量が少ないとされています。そのため、番茶は二煎目を入れたら茶葉を変えたほうが良いでしょう。このようなことから、カフェインの含有量が少ないほうじ茶などは夜間に飲んでも眠りを妨げることはありませんし、勉強中などにはカフェインが多く含まれる玉露や上級の煎茶が良いのではないでしょうか。


Q 朝一度だけ入れたお茶をまた昼に飲むというのは問題ないのですか?友人がタンニンが出るので時間がたってしまったお茶は飲まないほうがいいといわれました。そういうことがあるのでしょうか? 

A 朝一度入れただけの急須の茶葉には酸化防止、抗菌の成分としてカテキンがまだ残っていると考えられますので昼に飲むのは大丈夫です。しかし、二度淹れた急須の茶葉にはカテキンはほとんど残っていません。夏期に、何度も入れた茶葉を急須にそのままにして一晩置いたものを飲むのはやめた方がいいでしょう。急須の茶葉が腐敗し、雑菌がそのまま煎出液に出てしまいます。タンニン(=カテキンと考えていいでしょう)が出るので湯呑みなどに入れたお茶は逆にその抗酸化機能によって時間がたっても安心して飲めると考えます。


Q お茶を作るとき、たくさん農薬を使いますよね。心配ないんでしょうか?静岡県在住者

A 静岡県に住んでおられることから、茶園で農薬を散布している光景を良く見かけるのでしょう。たくさんとありますが農薬を使用するには安全使用基準が設けられています。その基準を守って使用されていれば残留農薬は残留基準を超えることはありません。その安全性は保証されています。また茶業と環境問題との関連でいえば農薬よりも過剰施肥による地下水の汚染問題がクローズアップされています。これについても生産農家はもとより我々流通業者も一体となって肥料の減量化に取り組み始めたところです。


Q お茶と薬は一緒に飲んでかまわないのですか? 

A すべての薬についてということではないようですが、お茶と一緒に飲むと薬効が劣る薬があるとされています。念のため一緒に飲むのは避けた方がいいと思います。


Q お茶は体にいいと聞きますが、カフェインを含んでいるので胃腸には良くないのではないでしょうか。胃の痛いときには飲まない方が良いのではないでしょうか? 

A 胃の粘膜を荒らしますので胃の痛いときに濃いお茶を飲むのはやめましょう。さてカフェインの効能は他の項でも書きましたが、眠気防止や利尿作用、強心効果などがあげられます。また胃液の分泌を促す効果もあり消化を助けます。また、カフェインの量が多いお茶には旨みの成分テアニンも多く含まれていますが、このテアニンがカフェインの興奮作用を抑制もしています。この点はおもしろいところです。


Q 妊婦、赤ちゃんとお茶について教えてください 

A 緑茶に微量含まれる亜鉛は妊婦が安全に摂取できる大事な栄養素であるといわれていますので適度に飲むことをお勧めします。私の家内も母子手帳と一緒に日本茶をもらってきました。しかし貧血の症状などがあった場合は保健婦さんなどの指示に従ってくださいね。さて、赤ちゃんのうちは肝臓でカフェインを代謝することができませんので、カフェインの含有量が多い煎茶や玉露などを与えるのではなくほうじ茶を冷まして与えた方が良いと思われます。最近テレビでお茶のカテキンが亜鉛の吸収を阻害するといったことが放映されましたが、その後の実験結果からお茶を飲むことは亜鉛の貴重な摂取方法の1つであることが再確認されました。


Q 祖母から聞いたことがあったので、出がらしの茶葉をあせもに塗り付けています。これは効果があるのでしょうか。今子どもにそうしていますが、なかなか治りません。茶葉は、祖母は番茶のものを使っていましたが、私は今緑茶でやっています。効果に違いはありますか?出がらしでなく、出していないものを使った方がいいのでしょうか 

A お茶に含まれるカテキンには殺菌効果があると認められています。しかし出涸らしの茶葉には水溶性の成分がほとんど出尽くしていますのでそれを患部に当てても効果はあまりないように思います。特に番茶はほかの煎茶などに比べて成分的には劣っていますのでなおさらかもしれません。それよりも安い煎茶でも構いませんので煎出液に浸したタオルなどで患部を洗浄するなどの方法がかえって効果的かもしれません。


Q ウーロン茶は脂肪を燃やすといいますが、他のお茶ではダメなのでしょうか? 

A 緑茶にはないものでウーロン茶にだけ含まれる成分の中にウーロン茶ポリフェノールというものがあります。これはウーロン茶が半発酵茶であることに起因しています。このウーロン茶ポリフェノールの効果は現在でも研究中ですが中性脂肪を燃焼させるなどの効果があるといわれています。最近、緑茶のカテキンという言葉がよくいわれますが、このカテキンもポリフェノールのことであるということはあまり知られていません。さて緑茶に含まれるカフェインにはエネルギーの代謝を促進しますので脂肪を燃やす働きもあるといえます。いずれにしてもダイエットなどをお考えの場合、ウーロン茶や緑茶を飲むだけでなく、適度な運動も加えることが大事かと思います。なお、ウーロン茶についてはhttp://www.oolongtea.org/に詳しい解説があります。


Q ご飯を食べた後などに、お茶を飲むと、鉄分が吸収できないって聞きましたが、どのお茶でもそうなんですか?

A よくいわれるのはお茶の成分であるタンニンが薬に含まれる鉄分と結合してしまうということです。これについては体内においては必ずしもそうではないともいわれており明確なことがいえないようです。しかし念のため薬を飲むときはお茶で飲まない方が良いと思います。一般的にいって食事の際に飲むお茶(種類を問わず)で体内の鉄分が失われるとは考えられません。


Q 「カテキン」は、お茶の成分と聞いたのですが、そのとき日本人が「勝て菌に」という意味で命名したと聞きました。本当なんでしょうか。英語?だと確か綴りは「catechin」だったと思うのですが、どうなんでしょうか。

A (先生は)「勝て菌」の当て字はされたかもしれませんが、島村先生がつくられた言葉ではありません。「カテキン」は古くから命名された物質で、国立遺伝学研究所黒田名誉教授の調査報告によると、1902年(明治35年)に発行された化学会誌81号に、A.G.パーキンスとE.Yoshitakoという人が「カテキン」の語源について述べており、それによると「カテキン」を最初に使用したのは1832年にニース・バン・エーゼンベックという人が薬学の専門誌に初めて「カテキン」という言葉を記載したようです。「カテキン」は、元々インドやビルマなどに生えているアカシヤ・カチューやガンビア・カチューという樹木やマホガニーなどの木の小枝から抽出された成分「カチュー」からきたもので、カチューに含まれる無色の結晶物が「カテキン」と名付けられました。


Q お茶ってカフェインがとても多いときいたのですが、色々な飲み物がある中でお茶のカフェインは他の飲み物と比較してどのくらいなのでしょうか?

A カフェインの効能は、眠気防止や利尿作用、強心効果などがあげられます。また胃液の分泌を促す効果もあり消化を助けます。カフェインの量が多いお茶には旨みの成分テアニンも多く含まれていますが、このテアニンがカフェインの興奮作用を抑制もしています。カフェインは健康な成人で一度に500mg以上を摂取すると中毒症状を起こすといわれています。それでは一杯のお茶にどれだけのカフェインが含まれているかということですが、茶種にもよりますが3グラムの煎茶を100℃、180ccの湯で2分浸出させた煎出液には平均50mgのカフェインが溶け出しているとお考え下さい。つまり単純計算でそのお茶を一升瓶一本飲むと中毒になるということです。睡眠遅延作用は80mg以上のカフェインで起こるとされています。80mgという量は煎茶を一杯くらいでは及ぶ量ではありません。お茶のカフェインは他の飲料とはちがいカテキン、アミノ酸類など他の成分とともに含まれているところが健康飲料といわれる所以です。ちなみにコーヒーには180ccで平均85mg、コーラ300ccには40mgのカフェインが含まれています。  参考文献  村松敬一郎編「茶の科学」(朝倉書店)


Q 例えば朝起きてすぐ飲むのが良いとか、食事の後が良いとか、お茶を飲むのに一番良い時間というのはあるんでしょうか?

A 健康のため、お茶を飲むのに一番適した時間帯があるのかというご質問ですね。健康のためには一日に十杯のお茶を飲むと良いとされています。お茶の成分の中で最も注目されているカテキン類ですが、たとえば朝一番に十杯のお茶を飲んだとしても、そのカテキンのほとんどは体を通過するだけで体外に排泄されるだけだそうです。規則的に飲む必要はないと思いますが、三食の後に二杯、午前中、午後に2杯ずつ飲む方が理想な飲み方のようです。お茶が飲みたくなる時というのが少なからずあると思います。そんな時は体がカテキンやカフェインを欲している時ではないでしょうか。飲みたいときが一番良い時間だと思います。


Q 通勤中車でラジオを聴いていたら、お茶ががんの予防に良いと言われているが、あまり関係が無いことが、調査で分かった。と言っていましたが、実際はどうなのでしょうか?

A 事の発端は2001年3月1日の読売新聞夕刊(全国版)でした。詳しくは同紙をご覧いただきたいのですが、要約しますと、緑茶を1日5杯以上飲む人も1杯以下しか飲まない人も、胃がんになる確率は同じであったと言う調査結果が米医学誌に発表されたと言う内容です。調査をしたのは東北大学の研究グループで、宮城県内の四十歳以上の男女約二万六千人に対し9年間の追跡調査をした結果、お茶を飲む、飲まないにかかわらず胃がんになる確率は同じであることが分かったと結論づけています。その内容は対象者をお茶を全く飲まない、一日に1〜2杯飲む、同3〜4杯、同5杯以上に分け、胃がんの危険性が全く飲まない人に対して、1〜2杯が1.1倍、3〜4杯が1.0倍、5杯以上が1.2倍になるというものです。この記事には他の危険因子(たとえば喫煙、飲酒)についての言及もなく、ましてや調査では5杯以上がひとまとめになってもいます。このメルマガでは「成人病予防には一日10杯のお茶」と度々書いています。正直言って5杯では足りないと思います。また、たとえ被験者が一日10杯のお茶を飲んでいても、朝淹れた急須の茶葉を一度も替えずに飲んでいる可能性はなかったのか?という点も疑問に思います。以上の点からも、お茶がさもガン予防に効果なしとするのはいかがなものでしょうか?予防医学のためにお茶の研究が進むことを望むばかりです。


Q 1歳の子供がいます。毎日ほうじ茶をのませています。最近ミルサーを購入したので、緑茶を粉末にするのと同様にほうじ茶も粉末にしたら体にいいのでは・・?と思いました。また、ほうじ茶は水出しにするとポリフェノールが沢山流出すると聞きました。本当でしょうか?でしたら粉末にしたほうじ茶を水に溶いてあげてみようかなと思いました。いかがなものでしょうか?

A まず、緑茶を粉末にして飲む際のご注意ですが、一度にたくさんの量を飲んでもカテキンなどの成分が体内に留まることなく通過してしまうだけですので、少量ずつを何度にも分けて飲まれたほうが良いでしょう。

さて、ほうじ茶の原料はいわゆる番茶です。この番茶というのは成分的にやや乏しいお茶がほとんどで、お聞きになった水出しにするとポリフェノールが多く抽出云々というのは、「番茶を水出しにするとポリサッカライドが破壊されることなく抽出される」の間違いではないでしょうか?ちなみにポリサッカライドとは生活習慣病予防に良いとされている成分です。

また、ほうじ茶はカテキンなどの成分が高温で炒られるため香りの成分に変わっているお茶です。体に悪いことはないと思いますが、粉末にしたものを水で溶いたものを飲んでみても効果があるとは思えません。ただし普通に淹れたほうじ茶にはカフェインなどがほとんどなく、幼児には最適な飲み物であるといえます。少し冷ましてから与えてください。冷蔵庫で冷やして飲むのもよいものです。


Q 子供が小さい時、おむつかぶれがひどいときがありその時にバーちゃんがお茶でふくとすぐ治るといわれてやってみるとなおりました、お茶ってすごいとその時おもいました。でも一日おいたお茶は絶対飲むなといわれました。なぜなら眼が悪くなるといわれました。それって本当ですか?ぜひ教えてください

A オムツかぶれにはお茶の煎出液での清拭が有効です。これはお茶の成分であるカテキンに殺菌効果があるためです。

また、眼に悪いとおしゃられたことの意味は良くわかりませんが、一日(あるいは一晩)置いたお茶は酸化が進んでいますので飲まないほうが賢明です。おいしいお茶なのでとって置きたいと思われたならば、あまりお勧めはしませんが湯呑みごと冷蔵庫に保存するしかありません。


Q 最近テレビでみたのですが、冷え性になりやすいお茶となりにくいお茶があるそうですが、本当ですか?私は冷え性で困っているのでくわしくしりたいです。

A 東洋医学(漢方)ではお茶の中で緑茶は体を冷やすものと分類されています。反対に紅茶は体を温めるものに分類されています。緑茶をがぶがぶ飲むと体が冷えるということになるのでしょうか?申し訳ありません。このあたり勉強不足でよくよくわかりません。しかし上級の煎茶や玉露には体の血行をよくする成分であるテアニンが多く含まれており冷え性に効果があるとも言われています。しかしながら、とりあえず冷え性に方には紅茶がお奨めなのかもしれません。


お茶の保存方法・賞味期間・利用法

Q お茶の保存法はどうすればいいですか?冷蔵庫でしょうか 

A まず購入またはいただいたお茶をすぐに飲む場合はそのままでも構いません。しばらく保存しておきたいときは缶や袋の状態が問題です。缶の中袋やお茶の袋がアルミ製などの防湿性のものであればそのまま冷蔵庫に入れておいて構いません。問題なのは紙製の袋やアルミ製であっても密封されていないものの場合です。これをそのまま冷蔵庫に入れますとお茶自体が吸湿性のものであり、吸臭性に富んでいるため、すぐに湿気をよび、他のものの臭いがついてしまいます。その場合、他の茶筒を用意してその中にお茶の袋をそのまま入れます。さらにその茶筒をビニール袋などに入れ(できれば二重にして)セロテープなどで密封して冷蔵庫に保管します。また、普段使っている茶筒に入らない量のお茶の場合は10日間ほどで使いきれる量に小分けしますその本数分の茶筒を用意します。茶筒をお茶で一杯にして、できるだけ酸素に触れさせないようにしてから蓋をします。出来れば蓋をテープで巻いておきます。そしてビニール袋を二、三重にして密封し、冷蔵庫に保管します。さて、冷蔵庫に入れておいたお茶を使う場合はすぐに開封してはいけません。冷蔵庫から出してしばらくそのままにしておきます。袋や缶の表面に水滴がつかなくなったら常温に戻っていますので開封して構いません。


Q もらい物のお茶をすぐに飲まない場合など冷凍庫で保存するようにと書かれたものがあったのですが出した後、かえって湿気を呼ぶように感じました。本当のところどうなのでしょうか? 

A いただいたお茶がどのように包装されているかが問題です。未開封の真空パックもしくは脱酸素材封入の茶袋、または缶詰であれば、冷凍庫に入れる必要はありません。直射日光を避け、なるべく涼しいところに保存しましょう。反対に冷凍庫内でピンホールができれば、せっかくのお茶が庫内の臭いを吸収してしまいます(茶は吸臭性に富んでいます)。冷凍庫で保存するのは開封されている茶袋や茶缶にそのまま詰められている場合に有効です。その場合は茶缶に入れてその茶缶をポリ袋などで二重、三重にして庫内の臭いが移らないようにしましょう。また、冷凍庫から出した茶はそのままの状態で容器に水滴などが着かなくなるまで開封しないようにしましょう。急激な温度差で茶葉が湿気を帯びますので注意したい点です。


Q 茶殻の利用法について教えてください 

A 佃煮やてんぷら、煮魚をするときの臭み取りなどいろいろな利用法があります。九州星野村の「しずく茶」のキャンペーンで2〜3煎目のあと、玉露の茶葉に酢醤油をかけてそのまま食べたことがありますが、なかなかでした。


Q お茶の賞味期限は、開封してしまうとどのくらいもつんですか?

A 一度開封したお茶は嗅覚の優れた方ですと1週間ほどで香りが劣化したことがわかります。滋味のほうは1ヶ月ほどで歴然とした差が出てくるように思います。いずれにせよ、お茶を多く購入する場合100〜200グラムの小分けにしてもらうと良いでしょう。また、開封後は密封できる缶などに入れ、なるべく早く使い切りましょう。もしお茶が湿気てしまった場合、試しの少量を電子レンジにかけて加熱してみてください。この場合、加熱時間に気をつけて焦がさないように注意してください。または油気のないフライパンで炒ってみるのもよいとおもいます。どちらも香ばしいお茶に変身します。


Q 自宅でほうじ茶を作る方法を教えて下さい。 

A いただいてからしばらくたってしまったお茶などは変色してしまったり香りも悪くなってしまうものです。用意するものは油分をしっかり落としたフライパンだけで結構です。フライパンに必要分だけお茶を入れ菜箸で焦げないように炒りましょう。お好みの色(きつね色が最高?)になったら平らな皿に移します。その際、なるべくお茶が山盛りにならないように広げます。十分に冷ましてから茶筒に入れます。ほうじ茶を作るには他にも、必要分だけアルミ箔に広げ、オーブントースターで加熱する方法や、電子レンジで加熱しても簡単です。どの場合でもお茶を広げて、満遍なく加熱して、決して焦がさないことがコツとなります。


Q 以前テレビで、静岡の小学生はお茶を水筒に入れて毎日学校に持っていき、お茶でうがいをしているというニュースを見ました。それはどんな効果があるのですか?またどんなお茶が適しているのですか?             

A 毎年冬になりますとインフルエンザが流行します。緑茶に含まれるカテキンはこのインフルエンザウイルスの感染を予防する効果が認められています。静岡県内では緑茶でのうがいの効果はよく知られており使用するお茶は一般的な煎茶でも構いませんし、番茶でも有効です。


Q 母が安いお茶(くき茶?)を買ってきて、フライパンで煎ってほうじ茶を作ります。とても香ばしい香りだしおいしいのですが、「本当にこれってほうじ茶でいいの?」と疑問でしたが、Q&Aで紹介されていたので安心しました。ほうじ茶の他に緑茶に手を加えて違う茶に変身させることはできないでしょうか。

A 茶専門店にいきますと「玄米茶の素」なるものが売られているのをご存知でしょうか。と、書いていて自分が営業で回る店には置いていないので困りました。ちょっと前まではどこでも手に入ったのですが・・・・。この素を使えばお好みで玄米の量を調節できて大変便利です。一回分の玄米茶を急須に入れてから抹茶をほんの少しまぶすとその急須の分だけ抹茶入り玄米茶が楽しめます。ご家庭にあるコショウの容器(コショウの実をつぶす機能のあるもの)を使えば普段お使いの煎茶が食べるお茶に変わります。少量で結構ですから一度お試しの程を・・・


Q 日本茶の出がらしを乾燥させて部屋や押し入れ等に置いておくと最近問題になっているシックハウス症候群の原因になるホルムアルデヒドを吸収する作用が有ると聞きますが本当に効果が有るのでしょうか。

A 新築早々の部屋には新建材などのいやな臭いが残ることがありますね。シックハウス症候群のことは最近よく耳にします。お尋ねの件ですが、お茶のカテキンがホルムアルデヒドを吸収する効果があるとされています。カテキンを塗布したシートを畳の中はさんだものなど、建材にもカテキンが使われています。また、部屋のいやな匂いでお困りのようでしたら緑茶(出がらしでも可)をフライパンで炒り、少々燻らせぎみにしてそのまま部屋の中においておきます。少々の臭いならこれで消せます。


Q 職場でも自分の入れたお茶を飲みたいので、携帯魔法瓶(ステレス魔法瓶)に入れたてのお茶を入れ、もっていたっのですが、お昼頃カップに注いでみると、変色して茶色ぽい色になっていました。なぜ、携帯用魔法瓶だと、あの鮮やかな緑が消え、茶色く変色してしまうのでしょうか?変色しないいい方法はあるのでしょうか?あと、変色したお茶は、体に良いのでしょうか?お忙しいとはおもいますが、是非お答えお願いいたします。

A お茶はそのまま置いておきますと酸化して変色します。魔法瓶の中ではなおさらですが、抽出液の中のカテキン濃度は時間の経過とともに低くなっていきます。しかし体に悪いということはありません。たとえば冷たい水で淹れたお茶を魔法瓶に入れた場合、変色の度合いはお湯で淹れたものより少なくなります。ペットボトル入りの緑茶飲料はどうして変色しないのかといいますとビタミンCを添加しているからです。変色するのはどうしようもありませんが、どうしても鮮やかな色を楽しみたいのであれば魔法瓶にはお湯だけ入れて、お好みのティーバックのお茶を職場に置いておくというのはどうでしょうか?


Q うっかりしていて古くなったお茶は どんな使い方ができるでしょうか?

A 期限切れのお茶の中には賞味期限からさほど(半年位まで)経過していないものもあるかと思います。その中で減圧されたパック包装をしてあるものでしたらまだまだ十分に使えるはずです。日本では、お茶は新しければ新しいほど良いとされますが、中国などでは何年前のお茶が珍重されることもあります。価値観の違いもあって一概には言えませんが日本ほど顕著なところもないようです。出来れば一度お試しになることをお奨めしますが、古くなったお茶の風味がお気に召さない場合は、フライパンで炒ってほうじ茶にしては如何でしょうか。それでも余ってしまう場合には衣装タンスの臭い消し(布の袋に入れて使用)や、入浴時に布の袋に入れてお茶風呂を楽しまれるのも良いかと思います。お茶のお風呂はお肌に効果があります。


Q お茶の賞味期限て、どれくらいなんでしょうか?パッケージを捨ててしまったので、賞味期限がわからなくなってしまいました。簡単な見分け方などあったら 紹介してください。

A 外側のパッケージを捨ててしまわれた場合でも、未開封で、しかも袋が減圧包装(真空パックもしくはそれに近い状態)のままでしたら、いくら期限が過ぎていようとほとんど問題なくお飲みいただけると思います。プルトップ缶で常温保存されていた3年前のお茶を飲んだことがありますが、ほとんど劣化してはいませんでした。お茶は日光・高温多湿を嫌います。この環境から守られている限り、長期の保存が可能です。しかしながら、お茶の水色が極端に落ちている場合や手触りで湿気を帯びていると分るものは避けた方が良いでしょう。


お茶及びお茶の種類

Q お茶ってそもそも世界中同じお茶の葉なんですか? 

A チャの木に「緑茶の木」、「ウーロン茶の木」、「紅茶の木」といったものはありません。世界中、同じチャの木です。チャはツバキ科の植物で製造方法によって緑茶にもなり、ウーロン茶にも紅茶にもなります。ただし、品種によって緑茶に適しているもの、紅茶に適しているものがあり、いまなお新しい品種のための努力がなされています。


Q 特上茶は何をみて、そういうのですか? 

A お茶屋さんの店頭などで見かける「特上」とか「高級」などの言葉は、実際にグラム単価○○○○円以上の茶に使うものといった決まりなどはありません。当社もあいまいな表現であるとは思いながらも「上煎茶」という茶名を使っています(変更したいのですが)。では「特上」なお茶という表現に見合うお茶とはどんなお茶であれば良いのかということですが、煎茶でいえば一番茶であること、茶葉を見て緑が鮮やかで細くよられていること(深蒸し茶の場合異なります)、飲んでみて香り、滋味(お茶の旨みと苦渋み)ともに優れていることなどが挙げられるでしょう。


Q なぜ、新茶はおいしいのでしょうか? 

A 日本の場合、一本のお茶の木で年間4回位お茶の芽が収穫できます。しかし通常は4月から5月の一番茶、6月から7月の二番茶ぐらいまでで、温暖な平地の茶園で8月の三番茶、三番茶の後に残った芽を収穫した10月ごろの秋冬番茶が生産されます。お茶の木の成育は冬になると一時的に停止し、春の一番茶に備えます。一年の最初のお茶が新茶ですが、この時期の気象条件が上質な茶の成育に適していることもおいしさの理由の一つです。暑さが日に日に増す二番茶以降はどうしても品質が低下してきます。また、気象条件が似ているということで秋に出た茶の芽を「秋摘み新茶」として販売しているところもあります。


Q 新茶と、八十八夜手摘み新茶と2種類見たことがありますが、どう違うのでしょう? 

A 八十八夜とは暦で立春から八十八夜過ぎた日をいいます。この日に摘まれた新茶は不老長寿の茶として貴重なものとされています。新茶期の始め頃は新芽を手で摘んた茶が手摘み茶として上質とされます。しかし摘み取りのピーク時にはハサミ摘みや機械摘みをしないと追いつきません。縁起を担ぐという意味合いと気候条件も含めてそのころ摘まれた新茶がとりわけ上質であるという2つの理由があるわけです。ただし気象条件にもよりますが早い場所では八十八夜にはお茶の摘み取りが終了している産地もあります。「七十七夜摘み新茶」というのもあるそうです(?)。この頃はすべての一番茶を「新茶」と見なすこともあるようですが、新茶らしさを感じるためにはある程度の出費も必要かと思います。


Q 紅茶とウーロン茶が一緒だと聞いたのですが、本当ですか? 

A 同じチャの木から紅茶も、ウーロン茶も製造が可能です。製造法の違いは摘んだあとの茶の葉の処理方法の違いです。緑茶は蒸気で蒸されるか、釜で炒られるかによって茶葉の発酵(酸化)を止めます(不発酵茶)。この場合の発酵とは微生物による発酵という意味ではなく、茶葉の酵素が発酵し萎れていくことです。紅茶は緑茶とは反対に摘まれた葉を完全に発酵(酸化)させます(発酵茶)。ウーロン茶は両者の中間で、途中で発酵(酸化)を止めて製造されるので半発酵茶と呼ばれます。またプ−アル茶のように製茶されたあと、カビ付けされる後発酵茶などもあります。


Q カリフォルニア州サクラメントに住んでいる者ですが先日静岡県出身の知人からお茶の木の種をもらいました。是非にも育てたいと思いますが失敗しないで発芽させ、お茶の木に育てるにはどのようにすれば発芽し,また木にしてお茶が摘めるようになりますか。教えて下さい。庭にて栽培したいと思っています。 

A チャの木を栽培するための気象条件は年平均気温が14度以上で年降水量が1,300mmとされています。土壌条件としては透水性、通気性また保水性も求められます(土壌の化学成分については省略します)。種をまく時期は温暖なところでは秋期が適しています。種は乾燥させないことが大事で発芽できなくなる場合もあります。種は水に浸して浮き上がったものは取り除き、5日ほど置いたものを一株あたり5〜10粒ほどを点播します。播種(はしゅ)してから2〜3年ほどは不良個体を間引きながら、うまくいけば3年後あたりから摘み取りが出来るようになるかもしれません。まずは発芽させてからですね。


Q 炭火焙煎と言うのをよく聞くのですが、普通のお茶の入れ方と少し違いますか? 

A お茶の製造工程中の乾燥・火入れの熱源に炭火を利用したお茶ということでご理解ください。お茶の淹れ方についてはいつもと同じ入れ方で構わないと思います。


Q 日本茶の歴史でもっとも古くから庶民の味として親まれていたお茶は、どんな種類のものですか?

A 当社HPの「日本茶の種類」にもありますが釜で炒ることにより茶の発酵を止める釜炒り製法は15世紀ごろに九州に伝わったとされています。また日頃なじみのある蒸し製の煎茶は18世紀の中ごろ永谷宗円(お茶漬けのりの永谷園と関係あり)によって宇治製法としてその製法が確立された、言ってみれば非常に新しい製法であるいえます。玉露は19世紀になってからつくられるようになりました。近代になって日本茶は生糸とともに輸出商品の花形となります。輸出向けにはきれいな緑色の外観と鮮やかな水色になる宇治製法の茶が好評でこれを機に宇治製法が全国的に広がります。しかし国内的には各地で総じて番茶とよばれる独自のお茶が飲まれており、茶の輸出が停滞気味となる大正末期頃から国内に需要を求めた蒸し製のお茶に徐々に駆逐されていきました。様々な種類の番茶は昭和の初期には全国で50種ほどあったそうです。その製法は釜炒りのもの、蒸してから日干しをするもの、蒸してから日干しをして発酵させたものを乾燥させたもの、蒸してから乾燥させたもの等々様々でした。その中で現在でも残っている番茶もあります。阿波番茶は刈り取った葉を湯をはった釜で茹で、樽に漬け込み茶葉の発酵を促した後、日干しで乾燥させたものです。このほかにも富山の黒茶や三河足助の寒茶、四国の碁石茶など庶民のお茶といわれるものが全国に散見されます。さて、これらのお茶の製法に似たものが中国や周辺地方にも見られます。そこでこのようなお茶の利用法がいつの時代に伝わったものなのか、あるいは日本独自の製法として今まで受け継がれてきたものなのかということは、チャの木がもともと日本に自生していたのかといった問題とも呼応して議論を呼んでいます。参考文献 山田新市『日本喫茶世界の成立』ラ・テール出版1998


Q 日本茶で、最近生茶というのが、良く聞くのですが,普通の、お茶と、どう違うのですか。 

A キリンの「生茶」という緑茶ドリンクが爆発的に売れているそうです。このことで最近「生茶」という言葉をよく聞かれるのだと思います。我々が通常、茶を「生である」という場合は店頭に並ぶお茶の前段階(「荒茶」といいますが)を十分に乾燥されていない状態であることから、そう呼びます(荒茶に製造されるまでにも茶葉は乾燥されていますが)。新茶はそのみずみずしさを楽しんでいただくために乾燥工程を省くこともありますし(くどいようですが荒茶の製造工程のことではありません)、荒茶をそのままパッケージに入れて販売しているお店もあります。いずれにせよ「生」という言葉の持つイメージが多くの人に受けているのではないでしょうか。


Q 世界中でお茶・紅茶がのまれていますが、そもそもいつごろから人類はお茶を飲むようになったのでしょうか?また、お茶の原産地はどこですか?教えてください。

A チャの原産地はまだ特定されたわけではありませんが、中国の雲南地方にそのルーツをたどることが出来るようです。中国史上の喫茶の始まりは約2000年程前のことですが、唐の時代に茶聖・陸羽(りくう)が著した「茶経」には当時の喫茶法が詳述されています。日本では「日本後記」に815年、嵯峨天皇に茶を煎じて奉ったという記録が最古のものとして残っています。またイギリスにお茶が渡ったのは17世紀の初頭のことで日本からのお茶が最初でした。その後英国民には紅茶がその嗜好に合っていったわけです。


Q 私は静岡生まれで、5月には毎年茶摘などをしてきましたが、手摘み、手もみのお茶は、とてもおいしい!機械で摘んでしまうと、若くない葉まで摘んでしまうからでしょうか? でも、手で摘んだものでも、毎年味が変わります。何故ですか?

A 手揉みのお茶は現在では大変に貴重なものとなっています。それは手揉みの出来る人が少なくなったことと無関係ではありません。茶の流通ということでみますと、手揉み茶は伝統工による芸術品として少量が流通しているというところでしょうか。お茶の味(滋味といいます)についても、手で揉むこと自体が貴重なことになってしまいましたので、手揉みに使われるお茶の葉は自ずと優良なものが選ばれます。さて、手摘みのお茶は摘み取りがお茶の成育に間に合わない都合上、現在では新茶の出始めの時期に、1週間前後行われるくらいになっています。機械摘みは茎などが混在しますが、古葉は例え混入しても精製の過程で取り除かれますので、滋味には影響しません。例え同じ産地、同じ生産家、同じ畑でも毎年味が変わってしまうのは天候の影響を受ける農作物である以上どうしても避けられないことです。我々産地の問屋では、毎年同じような味、香りにするべく、ブレンドに工夫を凝らしていますし、個人的にはお茶はブレンドをすればするほどおいしくなると思っています。しかし、お茶好きの方の中には品種あるいは産地の単一品のお茶を好んで飲まれる方も多くいらっしゃいます。嗜好品の世界はこれだから楽しいのですが。


Q お茶の採れる北限は、岩手県南と聞きましたが本当でしょうか。

A 日本国内でお茶の木が栽培され、それから摘採されたものが商品となっている地域の最北は新潟県の村上市です。さて、茶が栽培されているということでは、岩手県南部というのは陸前高田のことだと思いますが、こちらは北緯39度、それよりも北で秋田県の檜山が北緯41度で最北端となります。チャの木の成育条件として一般的にいわれているのは、年平均気温が14から16度、年間降雨量が1300ミリ以上となっています。


Q 友人に聞いた話で、静岡にはお茶の摘み方から流派のようなものがあって、それもかなり厳格なものらしい、ということなんですが、本当なのでしょうか。もし何か情報ございましたら教えてください。

A 静岡県内には多くの手揉みの保存会があります。手揉みの流派は明治初期に各流派が創始者のもと盛んになり、今日に受け継がれている流派もあります。手揉みで製茶するにはお茶の葉の摘み方もそれぞれのやり方があるというご友人のお話ではないかと推察いたします。


Q 番茶とほうじ茶の違いは? 

A 番茶の定義はいろいろありますが、摘採後の茶畑をならす(表面をきれいにする)意味で刈り取った茶の芽を製茶したもの、もしくはお茶を仕上げする段階で選別された大きな茶葉を原料としているものを番茶と呼んでいます。ほうじ茶は番茶を主原料としてそれを高熱で炒ったものとご理解ください。


Q 濃茶と薄茶の違いについて教えて下さい。

A 一般的に濃茶は甘味の強いてん茶から作られる上等な抹茶を使うようです。濃茶は一つの茶碗に同席した人数分量のお茶を点てます。濃茶は簡単にいうとペースト状に練った感じのもので、それを回し飲みするわけですが一日に何回も飲めるほど軽い味わいのものではありません。それだけにまろやかな味の上等品を使うのだと自分では思っています。現在では行われていないようですが、以前は濃茶用には茶葉の中心部のみを選りぬいて使い、周辺部は薄茶用に使ったということも読んだことがあります。薄茶には若い木から採れたてん茶を使うといわれていますがこれは木が若いため茶がキツめの味を出すからともいわれています。また、俗説だと思いますが、「○○の昔」のように昔が茶名に付けば濃茶用、「○○の白」のように白が付けば薄茶用ともいわれていますが、これですと昔や白が付かない抹茶はたくさんありますので区別は付きませんよね。


Q 茎茶というのはどんなお茶なのですか。

A 茎茶とは仕上げ工程で選別される茶の茎や葉柄部分を多く含むお茶のことをいいます。お茶の芽を摘むとき、手で摘めば茎部分はありませんが、鋏摘みや機械摘みの場合は茎部分の混入は避けられません。風味としては茎茶独特のものがありますが各仕上げ工場によっていろいろに工夫されています。乾燥させても火がとおりにくいので生の味を生かして仕上げられる場合と表面をローストし火香(ひか)を付けて仕上げるなどいろいろです。健康効果としてはビタミンCの含有量が多いお茶とされています


Q 茶のほとんどが「やぶきた」とのことですがなぜですか?他にはどのような種類がありますか?あるとしたらどこで生産されているのですか?

A 製茶方法がほとんど画一化されてしまった現代では各産地間の特徴は大変わかりにくくなっています。とくに「やぶきた」の品種占有率は全国では76%、静岡に至っては95%という状況です。違いを見極めるのは大変困難な状況といわざるを得ません。その中、鹿児島では「やぶきた」が52%という状況ですから独自性が見受けられます。しかしブランド力のないこと(鹿児島茶として売られることが少ない)がその独自性を半減させているといってよいでしょう。「やぶきた」という品種は戦後、良い香・滋味のお茶、魅力的な品種として旧来の在来種に変わって改植されてきました。今、その「やぶきた」の木も老木化し、改植の時期を迎えています。しかしながら「やぶきた偏重」がどれだけ叫ばれようと遅々として進まない理由は、やはり後継者不足といわれています。現在60歳代が最も多い生産者層は高齢化し機械化または新品種の改植には消極的にならざるを得ません、ますます悪循環に陥ってしまっています。このような状況下、一部生産者、茶商、自治体によってわずかながら「脱やぶきた」の動きが出始めてきました。私の住む藤枝市の「藤かおり」、中川根町の「おくひかり」、静岡県茶業試験場の「山の息吹」などがその良い例です。これらの品種の前途は多難ですが、一茶商として何とか日の目を見せてあげたいと思います。


Q 新茶には特有の「みどりの香り」があるように思うのですが、新茶とそれ以降の煎茶では、製法に違いがあるのでしょうか?

A 新茶独特の香りとおっしゃるのは、おそらく「青葉アルコール」や「青葉エステル」の香りのことだと思います。簡単に言うと新茶にはこの成分が他の茶期の茶より多く含まれていて、反対に古茶臭のもとになる香り成分がほとんど含まれていないということになります。製法による香りについては仕上げ加工時のいわゆる加熱による適度な火香付けがありますが、この場合は違います。


Q いろいろ種類がある中でもグレードがありますが、何を基準にそれを決めているのでしょう?(素人は値段でしか判断できないのですが)

A 日本茶のグレードは二通りの審査によって決まります。まず外観を見て、茶の光沢、撚れかた、芽の揃いかたなどを審査します。次に熱湯で煎出して、香気、滋味(じみ・旨み、苦渋味の総称)、水色を審査します。最近は専門店でも、既にパックされたものが売られています。「100g1,000円のお茶を見せてください。」とか「試飲させてください。」といえる雰囲気のお店が少なくなり、お客様がいろいろなお茶に接する機会が減りました。


Q 水で出せるお茶ってありますよね。煎茶だけでなくて麦茶とか…。煮出さなくていいので手軽ですよね。ついつい使ってしまうんですけど,あれって何かの着色料とかが使ってあるんじゃないんですか?水だけで出るっていうのが,やっぱりおかしいな〜,と思うんですよ。

A  麦茶のことはよく分らないのですが、緑茶は時間がかかりますが冷水でも水溶性成分の大部分が溶け出します。水出し煎茶には添加物として抹茶が入っている場合もありますが、着色料等を使っている場合には、JAS法によってその記載が義務付けられてされています。


A 水出し煎茶の良いところはどんなところでしょうか。

Q 水出し煎茶の特徴は水でお茶を淹すためにカテキンの酸化活性がゆるやかになることです。そのため水色は褐色化がゆるやかに進むためにお湯で淹れたときのように、すぐに褐色化しません。また、ペットボトルの緑茶飲料は酸化防止のために酸化防止剤が添加されています。


Q おいしいお茶の飲み方の方法としてブレンドすればおいしくなると他所で聞いたのですが本当でしょうか?

A 結論から言うと、私はおいしくなると思っています。さて、日本茶のブレンドのことを業界では「合(ごう)」とか「合組(ごうぐみ)」と言っています。一年を通して(または何年も)同じような味を保つにはいろいろな工夫が必要です。合組もその工夫のひとつです。新茶の季節、産地の問屋や消費地の小売店の苦労はそれに尽きると言っても良いのではないでしょうか。またその努力を惜しんでいてはお茶屋失格になります。ある年間売りのお茶はその合組比(たとえばAの茶55%、Bの茶25%、Cのお茶15%、Dのお茶5%)で決められて、何回にも分けて仕上げされます。年間1,500キロを売るなら同じ合比で300キロずつ5回の仕上げが行われるわけです(四季を通じていろいろな微調整がある問屋もあります)。以上は通常行われる合組の必要性について述べました。さて、この合組はお茶の味を単一なものから深みのあるものにするという意味もあります。冒頭、個人的にはおいしくなると思うと言ったのはその意味です。反対にそれではお茶の味が曖昧になるといって嫌う方もいます。ストレートティという言葉は通常、品種が単一であるという意味で使われると思いますが、同じ品種とはいえ、鹿児島と静岡のやぶきた種を合したお茶はブレンド茶ですね。最近、日本茶にも産地や品種の単一品を望む声が高まっているようですが、これはご自分でブレンドを楽しみたい方には願ってもないことですね。しかし、先に書いたように業界が合をしてナンボの世界ですので、単一品を入手するのはなかなか難しいことかもしれません。当社は伊久美地区のある共同茶工場から荒茶を買いますが、それとてもいろいろな生産家がその日摘んできた生葉を集めて製茶されたものですから厳密に言えば単一品ではありません。反対に、共同工場だからこそ伊久美のいろいろな葉っぱがブレンドされて重厚な伊久美の味がしているともいえるのではないでしょうか。そこで、こんな楽しみ方はいかがでしょうか?お茶屋さんA店、B店から同じ価格のお茶を買ってさまざまな合比を試してみる。または品種茶を買って、普段使いのお茶といろいろな合比を試してみる。お店をブレンドしてしまうというのは案外面白いかもしれません。面倒ならスーパーの棚で違うパッケージを買ってきて合するのもOK。お茶の産地や品種を飲み当てるのもおもしろいですが、ご自分の好きなお茶をブレンドしてみるのもお茶の楽しみ方のひとつです。


Q 製茶段階で蒸したお茶と釜で炒ったお茶では香りが全く違う気がしますが・・

A 緑茶の製茶段階で蒸し製の場合は摘まれた生葉に100℃の水蒸気を30〜90秒吹き付けることで酸化酵素を失活させています。釜炒り製法は約230℃の鉄釜で8〜12分炒ることで酵素の失活をさせています。つまり釜炒り製の場合は酸化が完全に止まるまで葉の発酵が進んでいることになります。この微妙な差が釜炒り製煎茶の香気に影響を与えているわけです。またお茶の品種も釜香の発揚に適した品種が使われいます。


Q (藤枝かおりについて) 何と表現したら良いか・・・flowerlyな、桜餅のような香りのお茶ですね。私は入れ方が下手なので80℃で入れた時は、香りが出ず苦味が多かったように思います。水出しで入れて初めて香りも味も本来のものに近いのでは?と思うものが飲めました。一般的な煎茶と同じ製法で作られているとHPにはございましたが、ではなぜあのような芳香があるのでしょうか?

A 藤枝かおり、品種名「藤かおり」は「やぶきた」と「印雑131」の交配種です。印雑は一時期紅茶用品種として様々な種類が作られました。ジャスミン茶を思わせる芳香は印雑の影響を引き継いでいます。紅茶品種は他の品種に比べカテキンも多く含まれますが「藤かおり」はやぶきたに比べカテキン含有量が多いのが特徴です。おっしゃるように水出しにするとおいしいというのもこの辺りが理由ではないかと思います。ただし80℃でおいしく入らないというのはおそらく浸出時間を一工夫されれば改善されるかと思います。


お茶と生活・風習

Q その季節や、お祝い事によってお茶の使い分けは必要ですか ?

A その必要はないと思います。仏事に使われることの多いお茶ですが、地域によって結納品には欠かせない品の1つになっているところもあります。その場合でも使い分けがあるといったことはないと思います。


Q お茶は蓋つきの湯呑みで出てくるときと、そうでないときの違いはあるのでしょうか?

A 旅館に到着すると蓋つきでお茶が出てきますが、あらたまった席でのおもてなし用という意味でとらえればいいと思います。また当然のことながら茶が冷めたり、ほこりが入るのを防ぐ意味もあります。いくらあらたまった席でも玉露は蓋つきの茶器では出てきませんし、反対に番茶用には蓋つきの茶器があります。さて、蓋つきのお茶が出てきましたら、茶托の右側に仰向けにして置いておきましょう。


Q お正月に飲む縁起物で「福茶」というのがあると聞いたのですが、他にも何か縁起の良い「お茶」はあるのでしょうか?

A 京都を中心にして広く関西地方の方や、特に煎茶道を嗜まれる方たちにとって、お正月の「大福茶」は欠くことのできないものだと思います。大福茶の由来は村上天皇の治世にさかのぼります。その頃、京に疫病が蔓延し六波羅蜜寺の空也上人が大振りの茶碗に梅干を入れた茶を振る舞ったところ疫病が下火に向かったとされ、その後村上天皇が正月元旦に同じ茶を服して人々の無病息災を祈ったことに由来します。王が服す茶で「王服茶」、これが「大福茶」になりました。現在ではお茶の中に梅干、結び昆布、塩を入れて飲むことが多く、正月が近づくと大福茶のセットがお茶屋さんの店頭を飾っています。京に流行った疫病は下痢を伴う胃腸病であったと言われていますので空也上人もお茶の健康効果をご存知であったということです。また他にも縁起の良いお茶はということですが、九州地方では結納にお茶を使うところも多いようです。いずれにしても仏事に使われることが多いためお茶は縁起の悪いものといったイメージが依然として強く、イメージアップの努力がなされつつあります。


Q にほん茶がとても好きなのですがよく玄米茶をぱりぱり食べてしまいます。大丈夫なのでしょうか?

A 大量に食べることは考えものですが、つまむ程度ならば問題ないと思います。お茶をそのまま食べることは栄養学的には理想の食べ方といえます。


Q 香典返しを始め仏事にお茶がよく利用されますが、これは何か理由があるのでしょうか?

A お茶を仏事に使う理由はないと思います。むしろ祝い事にお茶を使わないことが仏事に使われる最大の理由であると考えます。お茶を引く・茶化す・茶を濁す、などの言葉にお茶が使われることが祝い事にお茶を使わない理由となっています。しかし九州地方では結納にお茶が使われますし、広くアジアでは祝い事にはお茶が欠かせないものになっています。


Q 何故、寿司屋で飲むお茶はおいしいのか?(おいしく感じるのか?)もしかしたら、あの分厚い湯のみと粉茶の関係に秘密があるのか?

A 先人の知恵といいますか、寿司屋で食中、食後に熱いお茶が出されることは単に寿司とお茶の相性がよいということの他に、日本茶インストラクターとしてはもっと意味のあることと考えます。まずは食中毒防止です。お茶に含まれるカテキンには殺菌作用があり、O-157などにも効果があります。生ものを食すことが多い寿司屋では最適な飲み物です。また、カテキンには消臭効果もあり、食後口の中がサッパリすることもお茶が好まれる理由でしょう。それではなぜ粉茶なのかということですが、最大の理由は安価であることだと思います。つぎに粉茶は熱湯でサッとだせますのでスピーディーな寿司屋さんのイメージに合うこと、また熱湯で淹れることにより、前述のカテキンがたっぷり含まれる(高温で淹れると短時間で溶けやすい)こともあり一挙両得であるといえます。寿司屋の湯飲みには厚手のものが使われますが、これは熱いお茶でも持てること、冷めにくいことがその理由です。また、粉茶はふつうの急須や土瓶で淹れるよりも竹製の茶漉しで漉して飲むと鮮やかな色に出易く、より一層おいしく飲めます。竹製の茶漉しを使っている寿司屋さんはそれだけでおいしそうな感じです。


Q 急須のふたの穴は 注ぐときにどの位置にあるのが正しいのでしょうか?

A 急須の蓋の穴は注ぎ口の方向に合わせます。蓋と本体に柄がついていればその柄を合わせてみましょう。蓋の穴は正面を向くはずです。良い急須はその穴をふさぐと中のお茶は出てきません。蓋の穴は大事なものです。


Q 最近の葉茶では茶柱が立たない。昔は棒茶が主流だったのでしょうか?

A 茶柱は「くき」のことです。茶柱が立ちにくくなったのには2つの理由があります。1つは仕上げ機械の性能が向上し、通常の煎茶にはくき(棒)が以前ほどには混入しなくなったこと。もう1つは急須の茶漉しが非常に細かくなったことです。土瓶で棒茶を淹れますとくきが出やすいかもしれませんが、立たずに寝ている場合がほとんどでしょう。茶柱は紡錘型(釣りのウキの型)のものが立ちやすく、そのような大型のくきは仕上段階でほとんど選別されますから湯呑みに出てきることは非常に稀というわけです。


その他

Q 日本茶インストラクタ−の認定試験を合格すると、アルバイトとか役に立ちますか?大分に住んでいますが、試験に合格して日常で役に立つことがあるんでしょうか。また、合格した人たちはどんなことをしているんですか? 大分県T.M

A 日本茶インストラクター制度は発足して間もない制度です。しかも第一期の受験者は茶業従事者に限られました。本年度(第二期)からは受験資格が20才以上の方ということになっています。そもそも日本茶インストラクター協会設立の趣旨は日本茶の普及、日本茶文化の啓蒙などが主とされています。そのための土台作りとして業界関係者のみの受験及び認定となりました。現在全国で279名のインストラクターがいますが全員何らかの形で茶に関係している業界人です。そのため認定されてから間もなく新茶の繁忙期に入りましたので大半のインストラクターは認定後活動らしいことは出来ないでいると思います。主な活動としては各地域や自店舗でのお茶の入れ方教室などの講師活動だと思います。将来的には「お茶のソムリエ」のようなことも構想にはあるようです。また大分県内にはお1人しかインストラクターがいらっしゃいません。お茶が話題になる新茶時期は業界関係者が多忙で活動が出来ないでいるということになれば、引く手あまたの人気者になれるかもしれません。試験内容は一般の方にとっては大変高度なものだと思います(特に2次試験の実技が)。興味がおありでしたら受験されてみては如何でしょうか?


Q スーパーで売られているお茶の成分もしくは添加物の欄をみると「抹茶入り」と良くあります。お茶の水色を良くするためと思われますがなぜそこまでする必要があるのでしょうか?抹茶入りとすることによりなにかごまかされているように思います。本来の日本茶のよさをなくしてまで入れる必要があるのでしょうか?それとももともとのお茶の質がわるいのでしょうか?

A 深蒸し煎茶が普及してから、消費者にお茶の水色は鮮やかな緑色であるというイメージが定着したように思えます。それが良いことなのか悪いことなのかは別にして、以前はお茶の水色は金色透明が一番とされていました。黄色に近い水色ではおいしいとは思えないという消費者もいるのは事実です。お茶にはいろいろな水色のお茶があることを我々が伝えていかなくてはならないと思います。個人的には私も「抹茶入り○○茶」は好みではありません。またお茶の質の悪さを抹茶でごまかそうとする業者がいるとは思えませんが、そのようなことが実際にあれば誠に遺憾です。


Q 私は緑茶が大好きでほぼ毎日飲んでいます。で、質問ですが、かなり前のテレビで、「1杯めのお茶を入れたあと、急須のふたを半分ほどずらして急須の中の湯気を中から出しましょう」といっていたのですがふたをしておくのとしないのと何か違いがあるのでしょうか?両方試してみたのですが差はわかりませんでした。それから、私のご近所がお茶屋さんで、茶箱の底の粉茶をブレンドして売ってくれます。それが、とてもおいしくて、熱いお湯を入れても苦くならず、また温めのお湯を入れると甘みが出て何ともいえない味で、とてもほかのお茶は飲めません。ですので、珈琲のようにそれぞれの販売店で独自のブレンドで販売されているものが1番うまいと思います。

A 急須の蓋を少しずらすことで、茶葉に息をさせ、蒸れを防ぐわけですが効果の程がわからなかったとのこと。二煎目を少し時間をおいてから入れてみると少しは違いがお分かりになるかと思います。販売店独自のブレンドについては、おっしゃるとおりです。独自のブレンドで店の味を決める小売店が少なくなりました。残念なことです。


Q 日本茶の店は何故「○○園」というの?

A この質問には正直「アッ!」と思いました。なぜなら自分の会社にも「園」がついていながらそんなこと考えもしなかったからです。さっそく広辞苑で調べると、「茶園」には「お茶を売る店」という意味があるそうです。皆さん知っていましたか?しかしこれがいつ頃からのことかがはっきりしません。どなたかお知りの方がいらっしゃいましたらご教授ください。


Q 最近、着色・着味されたお茶が出回っていると聞きました、本当でしょうか?単純に鮮やかな緑色や甘みを消費者が求めるから、そういうものが出回るのでしょうか?

A 着色・着味されたお茶を製造することは違法ではありません。しかし添加物を使用したことを表示する義務は発生します。静岡県内の一部生産家、加工業者が添加物を使用しているにもかかわらず、表示を怠ったことは一昨年県内でニュースとなりました。氷山の一角に過ぎないといわれてもいます。それではなぜ着色、着味のお茶が無くならないのかということですが、安価な茶を着味によって価値を付けるということのほかにグルタミン酸による着味を施さないと売れない地方の存在があるからです。その地方には添加物をしっかりと表示したお茶を堂々と売ればよいだけのことだと、私などは思うのですが・・・お茶の水色は一昔までは山吹色が一番であるといわれていましたが、現在では鮮やかな緑でないといけないようですね。特にその傾向は「お茶ならどんなものでもいい、安ければなおいい。」とする大多数の消費者に見られます。お茶を飲む前に、まず水色を見て良いか悪いかを判断してしまうのではないかと思います。嗜好品ですから感性が良い方にも悪い方にも働きます。高級玉露は時間をかけて淹れてもほとんど透明で、わずかに色がついているかのようです。でもその滋味はなんともいえず多彩です。


Q 日本茶についてわかりやすく書かれた書籍を教えてください。

A 日本茶関連の書籍は膨大な数に上り、若輩者の私が紹介するというのもおこがましいのですが、最近読んだ本の中で「これはわかりやすくていいなあ。」と思った本があります。渕之上弘子『日本茶百味百題』柴田書店、著者にはご主人との共著『日本茶全書』がありますが、本書は日本茶のあれこれが一題ずつエッセイ風に解説されていて、一般の方々にもわかりやすい内容になっています。書店で見かけたら手にとって見てください。


Q こんど、私の家に、昔お世話になった先生が久しぶりに遊びにこられることになったのですがどういうお茶を出せば失礼がないのでしょうか。一応お茶請けに、和菓子をおだししようとおもうのですが。私は番茶が好きで番茶しか家においてないのですが・・・。目上の方に出すのにふさわしいでしょうか?

A 目上の方にふさわしいお茶というものがあるのか?非常に難しいですね。お客様用に普段使いよりも1ランク上のお茶をお求めになられる方はいらっしゃいますが・・・この場合、貴方のおうちにある番茶をおいしくだしてさし上げるのが一番だと思います。

番茶をおいしく淹れるには、たっぷりの量の茶を使います(1人あたり3g)。大きい急須ならば大丈夫ですが出来れば土瓶の方が良いでしょう。お湯は熱湯をそのままいれてください。煎出時間は30秒ほどです。湯呑みは熱湯でも持てるくらい厚手のものが良いでしょう。できれば筒型のものが冷めにくいので良いと思います。蓋つきのものでなくても結構です。番茶は二煎目でほとんど出尽くしてしまいますのでそれ以降は茶を変えましょう。

番茶は気取らない庶民のお茶ですから茶菓も気取らない方(たとえば煎餅など)が良いとは思いますが、先様のお好みや事情(堅いものが食べられないなど)がわかればそのように用意し、わからないようであるならば、とみおかさまのお好みをだしてさし上げたら如何でしょう。